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図1−1−3

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北九州市の最近4年間のTFRの動向をみると、1991年が1.52、1992年が1.46、1993年が1.41.1994年が1.46と変化しており、その動きは全国のTFRにほぼ平行している。対全国比をとってみると、1991年から1994年まで、0.990、0.976、0.965、0.975と92年と94年の間は安定している。こうした傾向をにらみつつ、将来の北九州市のTFRは、厚生省人口問題研究所による1992年全国人口推計の中位推計におけるTFR仮定値と1994年の乖離率で推移するという仮定をおいた。この結果、北九州市のTFRは、1995年の1.45から2010年の1.74へ向けて徐々に回復するという設定となった。なお、現在、全国人口推計は見直し中であり、間もなく新推計が発表される見通しである。新推計では、近年のTFRの低下傾向を踏まえて、将来TFRを低めに見通すことが予想される。しかし、ここでは現段階で公表されている1992年推計値を用いた。従って、出生率はやや高めに見通されている可能性があることを断っておきたい。
エ将来コーホート変化率
1989年から1995年までの6年間の各歳別コーホート変化率から、6年間の平均値、前期3年間の平均値、後期3年間の平均値を求め、比較検討した結果、人口回復基調をとりはじめた後期の動向を延長することが望ましいと考えられたが、これを用いて推計した結果は男女間のバランスが悪くなるなど、安定性に欠けるため、6年間の安定したコーホート変化率を将来コーホート変化率として採用することにした。男女別の6年間のコーホート変化率と各平均値は図1−1−4に示した通りである。

 

 

 

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